今日は、日常の中で何気なく使っている「言葉」についてです。
家庭生活でも、お出かけ先でも、職場でも・・・
誰かと一緒に行動しようとするとき、お互い相手の意見を気にしますよね。
例えば
誰かとでかけた時に、
「お昼何食べようか?○○美味しそうだよね。
あ、△△もいいなあ。ねえ、君は何がいい?」
なんて聞かれるような場面、ありますよね。
なんて答えてますか?
「○○でいいよ。」
なんて答えていませんか。
この返事、
相手は不快な思いをしているかもしれません。
私も以前は、よくこんな返事をしていました。
特にそれほど食べたいものがあるわけでもないときに・・
「○○でいいよ」。
もちろん、相手の事を思っての発言です。
相手のあげた選択肢の中からだったり、すぐ近くのお店だったり、ちょっとお財布に優しいところだったり・・
とっても謙虚で、とっても思いやりがある。
そんな印象ですよね。
だけど、ちょっと考えてみてください。
相手はなぜあなたに尋ねたのでしょう?
「何がいい?」
相手はあなたの意見が聞きたかったんです。
「自分はこう思うよ。あなたはどう?」
って。
自分の都合を優先させたいのなら、
(例えば、あんまりお金がないので安いところがいいとか、腹ペコなのですぐ食べたい、とか・・)
あなたに聞く必要はないですよね。
では、「○○ が いいよ。」と答えたらどうでしょう?
これだと、ズバッとあなたの意見です。
で、「○○ で いいよ。」だと、どうでしょう?
二つを比べてみると、違いがよくわかりますよね。
「○○でいいよ。」だと「あなたの意見で構わないよ。」といいながら、自分の意見もついでに言っているのです。
これだと、
相手の意見とあなたの意見が同じならいいですが、違った場合、相手はどうしたらいいでしょうか。
本当は△△の方がいいと思っているかもしれません。
もしくは、あなたの意見をそのまま通してくれるつもりだったかもしれません。
それなのに、
あなたの返事が
「○○でいいよ。」だったら、、、
相手はモヤモヤしてしまうかもしれません。
だってそれは、気をつかったあなたの意見であって、
純粋なあなたの意見ではないですよね。
自分の意見をまっすぐに言うのは、相手に、自分がわがままだと思われるような気がしてしまうかもしれません。
いつも相手の事を考えて意見を言う優しいあなたには、自分の意見をまっすぐそのまま言うのは最初はなかなか難しいかもしれません。
だけど、
最初から相手に気を使った意見を言うより、双方が自分の意見を言った後に、お互いに気をつかった方が、どちらもスッキリと気持ちよく、一緒に同じ時間を過ごせるのではないでしょうか。
いつもの自分の何気ない「言葉」を、たまには振り返ってみましょう。
なにか発見があるかもしれませんよ。