［ざっくり解説］大学進学にかかる学費はどれくらい？国立・公立・私立で比較

子供が大学へ進学した場合、どれくらいの学費がかかるのでしょうか。

大学の学費は高いイメージがありますが、実際はどうなのでしょう。

子供がなんとなく「大学へ行きたいかも」と言ったとき、「いいよ。がんばれ」と言ってあげられそうかどうか。
なんとなくざっくりと学費を国立・公立・私立で比較してみました。

文部科学省から数字をもってきた詳しい大学の学費を知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

大学へ進学すると文具や書籍など学用品費や研究費、交通費などさまざまな費用がかかりますが、ここでは入学金と授業料について解説しています。

大学の学費。国立・公立・私立それぞれの特徴は？

国立大学

学費は文部科学省令によって標準額が定められています。
そのため、理系、文系にかかわらず同じ金額となっています。

公立大学

国立大学とほぼ同じですが、大きな違いもあります。

お住いの地域外からの進学の場合、地域内からの進学より少し学費が高く設定されている大学が少なからずあります。

※以下の解説において、「公立」は地域外から進学する場合の平均額を掲載しています。（地域内の公立大学は国立大学とだいたい同じのため）

私立大学

進学する大学・学部によって大きく違います。
特に医歯系学部は、6年間だということを指しい引いても、格段に学費が跳ね上がります。

大学の入学金と授業料はどのくらいかかる？国立・公立・私立の学費をざっくり比較

文科系学部・理科系学部・医歯系学部でそれぞれ比較してみましょう。

※私立大学と公立大学については文部科学省の調査結果における平均額からの数字をざっくり表示しています。

卒業までにかかる費用

文科系学部の場合（4年間）

国立大学　約240万円
公立大学　約250万円
私立大学　約400万円

理科系学部の場合（4年間）

国立大学　約240万円
公立大学　約250万円
私立大学　約550万円

医歯系学部の場合（6年間）

国立大学　約350万円
公立大学　約360万円
私立大学　約2,400万円

初年度にかかる費用

授業料は毎年かかりますが、初年度は入学金の支払いもあり、費用は多くかかります。
そのため、初年度のみの支払い額をざっくり比較してみましょう。

国公立大学は学部による学費の差はありませんが、私立大学は学部によって大きく差がありますので、ここでは国立・公立・私立文科系・私立理科系・私立医歯系の5つの比較とします。

まとめ

大学進学した場合に必要な学費を国立・公立・私立でざっくり比較してみました。
ちょっとは大学進学のイメージが具体的になったでしょうか。

大学進学となると、実際は他にも書籍や教材費、研究費、交通費、生活費・・・
いろいろかかります。
しかし、今回の記事ではとりあえず入学金と授業料のみの比較です。

私立大学については施設設備費も結構大きな金額がかかります。
こちらについてはまた別の記事でご紹介したいと思います。

大きな金額のかかる大学進学ですが、本人が勉強をがんばって大学へ行きたいというのであれば、できたら行かせてあげたいですよね。

今は「大学無償化」の取り組みもあり、学費の免除や減免、給付型の奨学金の制度もあります。
政府の設けている大学無償化の取り組みである「高等教育の修学支援新制度」についてはこちらの記事をご参照ください。